歯の構造識
虫歯の進行
色々な予防法
子供の歯について



・歯の構造
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人間の歯は、食物を切断する前歯と食物を噛み砕く臼歯とに分類する事ができます。

基本的な構造は、前歯・臼歯とも同じです。

歯は、エナメル質・象牙質・セメント質の3種類の硬組織と歯髄組織とからなり、歯槽骨の歯槽に植立、歯根膜によって歯槽に保定されています。

歯の支持装置として、歯根膜・歯槽骨・歯肉を歯周組織と呼びます。

エナメル質 歯の歯冠部に見られるエナメル質は、ヒトの体の中でもっとも硬く、化学組成は、重量比でいうと96%の無機質と2%の有機質および2%の水分からなっています。

象牙質

象牙質は歯の成分の主体をなすもので、エナメル質よりも軟らかいですが、有機質に富んでいます。象牙質の化学成分は重量比では69%の無機質、18%の有機質および13%の水分からなっています。

歯髄

象牙質で囲まれた歯髄腔を満たしているもので、歯髄組織(血管や神経)が根尖孔を介して連絡しています。

歯根膜

歯周組織として歯を歯槽に保持すのが歯根膜です。歯根膜は、厚さ0.2〜0.25ミリの膠原性の線維(シャーピー線維)からなっています。

セメント質

歯根膜を歯に保定するのがセメント質です。

歯槽骨

歯槽の壁をつくっている骨組織が歯槽骨です。



・虫歯の進行
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【う蝕第1度(C1)】う蝕第1度(C1)

症状
う蝕がエナメル質にとどまっていて、象牙質のごく表層一部に及んだもの。
痛みなどの症状もなく、本人が発見するのは難しいです。
治療法
う蝕の部分を削り、消毒、形成した後つめものなどの処置をします。また、症状が軽ければ、フッ素塗布予防などを行い様子を見ることもあります。

【う蝕第2度(C2)】う蝕第2度(C2)

症状
う蝕が象牙質に及んでいるが、歯の中の神経組織まで達していないものの、冷たいものや、熱いものがしみるようになります。そのままにしておくと歯の中の神経組織にも炎症が起こり痛み出してきます。
治療法
歯の中の神経組織を保護する薬で処置します。後は、う蝕の部分を削り、消毒、形成した後、つめものなどの処置をします。

【う蝕第3度(C3)】う蝕第3度(C3)

症状
う蝕が歯の中の神経組織まで達した症状で、歯の中の神経組織は歯髄炎を起こします。
こうなると
しみたり、痛みが段々と強くなります。更に症状が進むと歯の中の神経組織は死んでしまい腐敗してしまいます。
治療法
この症状まで進行してしまうと歯の中の神経組織を除去しなくてはならないかもしれません。歯の中の神経組織を除去した後、根管の中を清掃しセメントなどで根管にふたをします。この後、つめものや差し歯などで修復します。

【う蝕第4度(C4)】う蝕第4度(C4)

症状
痛みがピークを過ぎる事がありますが、歯の中の神経組織が感染してしまってることが多いので、歯の根っこの中に膿がたまり歯ぐきが腫れたりするようになります。
治療法
この症状まで進行してしまうと歯の中の神経組織が感染をしてるかもしれません。その感染した歯の中の神経組織を除去した後、根っこの中を清掃しお薬で根管をつめます。この後、つめものや差し歯などで修復します。長く放っておいて、薄くなってしまった歯の根っこが大きく割れたりすると、治療が困難となり、場合によっては歯を抜かないといけないこともあります。



・色々な予防法
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虫歯は、原因菌(強弱および活動性)、食生活(主に砂糖摂取)、歯の質(強弱)という3要素が絡み合って起こる病気です。これら全ての要素が理想的な場合、理論的には虫歯は起こりません。

■虫歯の予防法には次のようなものがあります。

1. ブラッシング(歯磨き) :

  原因菌の減少、清掃

2. 食生活改善(砂糖摂取制限) :

  原因菌のエネルギー源を断つ(キシリトールガムの摂取)

3. フッ素の使用 :

  歯質の強化

4. PMTC(歯のクリーニング) :

  ブラッシングで落とせない歯垢(バイオフィルム)の除去

以上の予防法が完全に行われれば、虫歯の発生率は半分以下になることはすでに証明されています。しかし、ほとんど自己管理にまかせている現状では、完全に行われているとは言えません。
当院で行っている予防管理システムは、スウェーデンにおいて驚異的な虫歯の減少をもたらした方法です。現在、大勢の方々が定期的に通っておられます。具体的な方法は要約すると下記のようなものです。

1. 初期の虫歯 :

  ウ蝕検知液を使用し早期の診断をし、
  フッ化物の塗布により進行停止を図る

2. 虫歯になっていない歯 :

  フッ素塗布し、歯質を強化させる

3. 虫歯にかかりやすい可能性のある歯、例えば奥の歯の溝が深いものなど:

  シーラント(予防充填:歯は削らない)

4. 食事指導(甘味制限など)を含めた口腔衛生指導
5. 家庭でのフッ素洗口(毎日法)フッ素入り歯磨剤による歯質の強化
6. PMTCにてブラッシングで落とせない歯垢(バイオフィルム)の除去および、
  フッ素塗布




・子供の歯について
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だいたい生後6ヶ月前後に下の前歯から生えてきます。この時期は無理矢理頭を押さえつけて歯ブラシで磨く必要はありません。決まった時間帯にきれいなガーゼで口の中を拭いてあげたり、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせて遊ばせるといったような習慣付けをさせることが大切です。

この時はブラシは柄の長いものは使わないようにして下さい。倒れた時にのどの奥を傷つけてしまうかもしれません。歯が徐々に生えてくる時期に一番大切なことは、歯ブラシうんぬんよりも食事や飲み物の与え方でしょう。決まった時間に与え、だらだら飲み食いさせないようにしましょう。特に甘いジュースを入れた哺乳瓶をくわえさせながら寝かせてしまうと、歯が甘いジュースの中に浸ってしまうような状態になり非常に虫歯になりやすくなってしまいます。

■6才臼歯萌出後のポイント
6才頃に臼歯の奥に生えてくる永久歯で、ブラッシングしずらく、プラークがたまりやすくなります。形態的に溝が深く耐酸性にも劣るので、虫歯に非常になりやすいのです。6才臼歯の虫歯予防には、専門家による定期検査、シーラント、フッ素の利用が効果的です。

■乳歯から永久歯に生え代わる時期でのポイント
虫歯のチェックだけでなく歯並びのチェックが必要です。


★妊娠中の体について

よく妊娠中にはお腹の赤ちゃんにカルシウムを取られてお母さんの歯が悪くなると言われます。しかしこれは誤りです。歯は骨と違って新陳代謝をしないので、お母さんの歯のカルシウムが子供に移行することはありません。
妊娠することによって体温が上昇したり(体調の変化)、また、つわりによって吐き気がするためブラッシングを怠り、口の中が不潔になり、歯周病や虫歯を引き起こす原因をつくってしまったり、ホルモンのバランスが崩れ、唾液のpHが酸性に傾いて、虫歯の状態が悪くなったりしているのです。決して赤ちゃんのせいではありません。










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